古琉球紅型浦添型研究所
商業デザイナーの父(伊差川新)と看護師であり助産師の母(榮子)の間に6人兄弟の1番上の長女として誕生。
父は琉球切手や琉球煙草、デパートの包装紙のデザイン、企業ロゴのデザイン等をする新進気鋭のデザイナーで、その父に連れられよく博物館へ行き、収蔵されている紅型の模写をさせられた。高校は首里高校染織科へ進み、そこで紅型を学び、伊差川洋子の染色家人生はスタートした。工房を設立してからは、より多くの女性に美しい紅型を着てもらいたいと、伝統的な琉球紅型をベースに「琉装から和装へ」新しい紅型を目指して独自のモチーフを用いた創作紅型を制作した。人生の後半は、新たな表現を求めて蒟蒻糊を使った浦添型の制作や研究に没頭した。享年69歳であった。
昭和21年3月 | 沖縄県出身 疎開先の宮崎県で産まれる |
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昭和39年3月 | 沖縄県立首里高校 染織科卒業 |
昭和42年3月 | 女子美術短期大学造形科卒業 工業技術院製品科学研究所東京都立繊維工業試験所にて研修 |
昭和42年9月 | 染織家 浦野理一に師事 |
昭和48年1月 | 伊差川洋子染色工房設立 |
昭和60年5月 | びんクラフトギャラリー設立 |
平成16年 | 蒟蒻糊を使った染色(浦添型)で作品制作を始める |
平成19年9月 | 古琉球紅型浦添型研究所設立 |
平成27年12月23日 | 病気により他界 |
昭和51年9月 | 第1回個展(沖縄物産センター) |
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昭和53年11月 | 第2回個展(沖縄物産センター) |
昭和55年11月 | 第3回個展(沖縄物産センター) |
昭和59年11月 | 第4回個展(沖縄物産センター) |
平成5年9月 | 第5回個展(リウボウ美術サロン) |
平成6年2月 | 第5回個展(丸善ギャラリー/東京) |
平成18年3月 | 第6回個展(ポーラミュージアム・アネックス/東京) |
平成18年6月 | 第6回個展(那覇市民ギャラリー) |
昭和58年 | 沖縄県工芸産業デザインコンクール(那覇市商工会議所会頭賞) |
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昭和62年 | 沖縄県工芸公募展(優秀賞) |
昭和62年 | 沖展(奨励賞) |
平成元年 | 沖展(奨励賞) |
平成2年 | 沖展(奨励賞) |
平成4年 | 沖展(奨励賞) |
平成5年 | 沖展(奨励賞) |
平成6年 | 西武工芸展(沖縄県知事賞) |
平成11年 | 新匠工芸展(新人賞) |
平成12年 | 沖縄タイムス社芸術選奨(工芸染色部門 奨励賞) |
平成13年 | アジア工芸展(FBS福岡放送賞) |
平成15年 | 新匠工芸展(会友賞) |
平成18年 | 新匠工芸展(会友賞)会員推挙 |
平成22年 | 新匠工芸展(稲垣賞) |
平成元年11月 | 沖縄県美術全集染織委員 |
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平成2年1月 | 沖縄工芸デザイナー協会設立参画 |
平成2年4月 | クラフトセンタージャパン評議員 |
平成5年7月 | オキナワテキスタイル開発事業委員 |
平成5年12月 | 沖縄県工芸指導所 染色技術講師(南部ウージ染め) |
平成6年1月 | 沖縄県工芸指導所 染色技術講師講師(南部ウージ染め) 沖展会員として染色部門審査 |
平成6年4月 | 新沖縄県史専門部会(染織)技術史委嘱 |
平成6年10月 | 神奈川県立大清水高等学校紅型体験学習講師 |
平成8年7月 | 沖縄県アイデンティティデザイン開発検討委員「沖縄県シンボルマーク審査」 |
平成12年〜14年 平成16年〜26年 |
沖縄県立芸術大学非常勤講師 |
平成24年5月 | 復帰40周年記念 紅型ー琉球王朝のいろとかたち展 「紅型からのメッセージを解く」シンポジウムパネリスト |
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